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Data Science by R and Python

統計学を、広く、深く、わかりやすく。

僕が、統計学を始めた理由 -興味の中心にはいつも「ヒト」がいるみたいです-

今日は雑記

今日まで何日か、Rの使い方を書いてきたので、今日は「僕が、どうして統計学」に飛び込んだかという話を書いてみようと思います。昨日から「Sunny Brain, Rainy Brain」という本を読んでいる影響です。ちなみにこの本には「ポジティブ」と「ネガティブ」な脳に関係する様々なことが書かれています。オススメです。ただ、この本を読んでいて、なんで自分が統計学を学び始めたのか、今どうしてこんな風に考えるのか気になってきました。なので、書き残しておこうと思います(いつか見返して、ここ違う!とか,いろいろ思うこともあると思うので)。

はじまりは大学1年生の夏

僕は、大学に入った理由は「数学者」を目指すためでした。高校では、ずっと数学が好きで勉強してきました。成績もそこそこ良かったけど、ただ○○で何位とかそんな素晴らしいレベルではありませんでした。そして、今の大学に入学して、大学1年生の夏にさしかかった頃、僕はなんというか「このままでいいのか」と思いました。というのは、「大学で勉強する意味」がわからなくなりました。というのは、今学んでいることが、何の役に立つのか「微塵も」みえなくなった。「わからないこと」があると、それを「理解しよう」とするんだけど、どうも気持ちは「別にわからなくてもいいよ、大好きなゲームしたら?」って言ってました。

そんな自分の逃げ道は、「ビジネスコンテスト」を開催している団体です。人にあうことは好きでしたし、話すのも好きでした。それから、本当にいい先輩ばかりだったし、同期も愉快な人ばかりだったと思います。別に仕事が楽しいわけじゃなかった気がしますが、でも「誰かに評価してもらえる」ことはとても嬉しくて、議論もさっぱりわからなくても、その場にいて意見を聞くだけでわくわくして、勉強になっていました。

なにより、ビジネスなんていうのは「自分の知らない世界」でした。これまでいた世界では議論されない内容、そして躍動感、初めて聞く「イノベーション」という言葉。そういうのに心が躍った記憶があります。自分の周りの人たちが、これまで誰一人してなかった「ビジネス」の世界の話をしている。高校生の頃、商売で知ってるのは「八百屋、電気屋」ぐらいだった自分が、そんな世界に身を置き始めました。そんなことしながら、3年間この組織で過ごしました。留年もしました。その間にたくさんのきっかけで、ベンチャーや研究組織でお世話になったりもしました。叱っていただいた社会人の方もいらっしゃいますし、ご迷惑をおかけした方もたくさんいます。何より、同期や後輩には迷惑をかけました。

その結果として、僕は「からっきし勉強(数学も)ができなくなった」わけですが、その代わりに社会や、ビジネスや、いろんな物事について議論できる仲間と巡り会いました。今、思えば、飛び込んで本当に良かった。学生組織であっても、人をマネージメントするということを経験できたし、人に伝えるというのはどういうことかを学んだし、企画をするときにまず何からするべきかを知りました。この経験は、どの場所にいっても活きています。

常識と非常識の境目で

逆に、この世界の常識は、別の世界では非常識なんだと思うことも増えてきます。自分の身の振り方1つを考えるのに、社会の動きは、他の人は、周りの反応は?といろんなことが気になるだけではなく、「どうしてみんなはそう考えるのか」ということに興味が出てきました。つまり、「考え方の形成過程」へ興味が出てきました。この頃から、ちょっとずつ普通の道からずれ始めます(笑。

それから、その当時僕が読んだ「イノベーションのジレンマ」という本、経営学の名著とも言われるクリステンセンの作品ですが、「過去に革新を起こした人」がどうして、「過去の成功にとらわれるのか」ということについて論じられる本ですが、これにもとても興味を惹かれました。

それから、当時は「起業家育成」の波が起こりはじめ、イベントが乱立し始めた時期だったと思います。2011年頃の話です(当時2回目の2年生)。その時、多くのイベントで「リスクを取らない人材」が多いとか、「起業家精神」とは何か、「チャレンジする」ことの重要性などが講演されていました。今でもされているかと思いますが。僕はこのとき思ったのですが「起業家精神」や「チャレンジする」ことの思考というのは「どうやって形成されるのか」「どうすれば後天的に形成できるか」に興味を持ち始めます。

それから、僕は「自己啓発」や「デザイン思考」などの思考・考え方に関する本を読むようになりました。ここまで見ても、随分と「右往左往」しながら進んでます。「U理論」のベースになっている本である「出現する未来」という本がありますが、これにはとても興味を惹かれました。そのあと「ダイアログ」「ワークショップ」などにも手を出して、色々と考えました。

ふとしたきっかけ

そんな僕が、大学4年生になった時、いきなり統計学を真剣に勉強し始めました。その理由は、「どうして自分は、何にでも熱中できるんだろう?」というふとした疑問からでした。その疑問に対して自分の中でも答えは「好きだったから(になったから)」だけではなく、「時間をたくさん使ったから」そして「打ち込んだ」からだと思ったんです。そこで、自分自身で実験を企ててみました。その実験は、次のようなものです。

まず、大学3年生の終了の段階で、おせじにも僕の数学と統計学の成績はそれほど芳しくはありませんでした。もちろん、数学に見向きもしなかった3年間と、3年生のときはワークショップに打ち込んでいましたからね笑(GPAも、ご想像よりかなり低いです。)。ただ、世間の流れは「データサイエンス」の方向に流れているし、この分野にいれば、将来への保証はある程度あるだろうという考えもありましたし、昔は数学得意だったんだぞという意味のわからない自信、そして何かおもしろいことできるだろう!という安易な思考によって背水の陣ではないということを確認した後で。。。

そんな僕が企てた実験は、「時間をたくさん使って、つらくても打ち込めば、何にでも熱中し、好きになるのか」ということでした。自分の人生の何年間かをかけた実験です(バカでしょ笑)。

これは、現在進行形で流れる実験です。でも、1年半たった今の段階で1つだけ言えることは「おそらく、自分の仮説は正しい」ということです。これは、僕だからなのか、それとも、みんなに共通することなのか確証を持って述べることはできませんが。少なくとも、僕は「統計学」を好きになったし、それ以上に「その周辺に興味を持ち、自分で楽しく探検する」ようになりました。

その要領で、大抵のことは「時間と根気」で好きになれるということがわかりました。この自信は、かなりかけがえのないもので、どんな場所でもある程度やっていけるという自信につながっていますし、「何だってやってみれば、好きになる」という感覚を持つことができるようになりました。

ちなみに、統計学について少し述べると、とにかく面白くて、なんでこんな現象があるのか、どうやって起こってるのかと思ったり、手法1つ見ても、すごいけどどこからこの発想を引っ張りだすのかと、触れていて本当に驚きと関心に満ちあふれた世界・学問だと思います。

ただ、統計学を始めたのは、こんな「よくわからない」理由からです。今、自分が立っている足場は外の方からは「統計学」ということになっていますが、僕にとっては「統計学」が軸にあるのではありません。むしろ、その背後には「ヒト」の思考、考え方の形成過程を明らかにしてみたいという想いがあります。それに、統計学は役に立つかと言われれば、結果的に役に立つものだったので良かったと思っています。データの解析はどんな場所でも必要のようですから。

まとめ

僕の大学生時代は、数学から始まり、ビジネスに移って、ベンチャーイノベーション起業家精神、ヒトと変わっていきました。そのせいか、今読む本も「哲学」と「脳科学」「遺伝子」などの方面に偏っています(もちろん「統計学」も読んでいますけど)。

ただ、とにかく、ヒトって疑問が尽きないです。とにかく面白くて、興味深くて。なんというか、わからないことだらけ。誰かに何かを言われた時、いつも「どうしてそう考えるのか?」という質問が僕の頭の中には浮かびますし、叱られてても、議論してても同じように「どうしてそう考えるのか」ということが気になって仕方ないです。

そして、その答えは、大抵はその人の経験や、生き方がとても深く関わっていて、そこから引き出されるストーリーにはとても大きな魅力がある。そして、それが、その人の思考の形成過程であり、僕が興味を惹かれる部分です。

なんか、書いてみたものの、とりとめのない話になってしまいました。
そのうち、最近興味のあるエピジェネティクスのわくわくする話を書こうと思います。
今日はこれぐらいにします。